2013年8月2日金曜日

キラキラネームって何が問題なの?

でも、単に難しい名前だったら昔からあるし、そもそも名字だったらどうするのよ。

キラキラネーム=悪という論調には異論を申し上げたい - novtanの日常

うむ、同感。

キラキラネーム(DQNネーム)については否定的な意見が多い。でも、この問題は実際にはいくつかの問題が絡み合っていて、否定的な意見は何について否定的なのか、よく分からない。

そこで、この問題を分けて考えてみたい。

読めない名前

引用元で紹介されているキラキラネームの例は、「火星」で「まあず」、「泡姫」で「ありえる」、「恋恋愛」で「れんれこ」。確かに読めない。しかし、引用元に書かれているようにに、そんなのは昔からいくらでもあるよね。

もちろん、昔から続いていることと問題がないことは別で、インタフェース的な観点から考えると確かに好ましくない。「太郎」や「一郎」、「花子」とでもしておけば、文字からよみを推測することも、逆によみから文字を推測することも、どちらもスムーズなのに(それでも、「たろう」には「太郎」と「太朗」がある)。しかし、そんなごく一部の名前しか付けられないような社会を望む人は、キラキラネームを肯定する人以上に少数派だと思う。

結局、問題なのはキラキラネームではなくて、文字からよみを推測したり、逆によみから文字を推測することを強いる社会のしくみにある。典型的なのは、電話で文字を伝えたり、クラス名簿のように文字だけの名前で当人を呼ぶことだ。電話の場合は代わりにEmailやIMを使えばいいし、クラス名簿にはよみを併記すればいい。

「キラキラネーム」の登場は、社会のしくみを見直すよい機会になるだろう。

センスの悪い名前

引用元での例は「泡姫」。ソープ嬢という意味。性風俗が悪かどうかはともかく、性や排泄物を連想させる名前は避けるべきだというのが一般的な認識だと思う。明らかな誤字や教養のなさを示すような名前も同じだ。引用元に対するコメントでは「金星」で「まあず」という名前があった。

ただ、名付けた本人の意図は、本人に聞いてみないと分からない。もしかしたら、もっと深い意味が込められているかもしれない。

命名というのは、それによる実害はゼロだ。脅したり殴ったり金銭を奪ったりするのとは違う。実害がゼロなのにそのことをとやかく言うのは、同性愛者を迫害するのと何も変わらないように思える。

子どもがかわいそう? それは子どもに聞いてみなければ分からない。かわいそうなのだとしたら、それは子どもをかわいそうな境遇に追いやっている何かがあるはずだ。それはその境遇に追いやっている何かが100%悪いのであって、子どもも親も悪くない。だからその何かを責めるべきだ。名前が一風変わっているからといって、差別していい理由はどこにもない。

とはいえ。名付けが単に親の教養のなさによるものだったら、それに気づいたとき親も子も不幸になる。だから、そのような名前を付ける前に、本当にそれでいいのか確認してくれるような存在はほしいと思う。

読めないことを問題にする親

自分の子どもの名前を先生が読めなかったからといって、学校に殴りこむような親。これは、親の行動に問題があるだけで、キラキラネームは関係ない。

まとめ

キラキラネームの問題は、複数の問題が絡み合っている。批判するのなら、何が問題なのかを明確にして批判すべきだ。

そして、僕はもっと「今までなかったもの」に寛容になっていいと思う。常識は、変わる。